評価シートの作成で大事なことはスピードです。
品質はその次です。
変化の激しい時代に今までのように品質第一主義で仕事をしていたら、時代に取り残されてしまいます。
いつになっても、評価シートが完成しない理由のほとんどは、評価シートに完璧の品質を求めている場合です。
もちろん、いい加減で良いという意味ではありません。
評価シートは運用、つまり実際に評価して点数を付けてみないと分かりません。
それまで品質は分からないということです。
その段階で問題を見つけ出し、見直せばいいのです。
評価シートを作成する際のポイントを5つ説明します。
1.自分たちの言葉で分かりやすく説明していること
社員が一目見て分からなければ、役に立ちません。
2.普段の社内共通語を活用していること
社内で普段多用されている言葉が出てくると身近に感じます。
3.評価基準の内容がシンプルであること
どんなに詳しく説明しても文章表現には限界があります。
実際の評価時に解釈の統一をしていくほうが実用的です。
4.事務所内職種の期待成果を数字で表現していること
数字で表現し、絶対評価にすることが大事です。
ほとんどの会社では、これが難関の一つです。
5.事務職社員の期待成果の評価要素が分かりやすいこと
全社目標から事務職社員の組織的な役割を明確にし、ミーティングすることです。
この期待成果を明らかにした事務職社員の能力向上には目を見張るものがあります。
これは、多くの会社で経験済みです。
その上、会社全体の業績に対する関心度もかなり高くなります。
ここまでまとめる途中では、多くの経営者が 「投げ出したくなりますね」 と笑いながら話されます。
やってみないと分からない苦しみがあるということです。
経営者であれば 「社員を育てることの苦しみ」 は、一言では言い尽くせません。
でも、これからは楽になります。
例えば、評価シートがない時には、毎日 「あれをやれ」 「これをやれ」 と社員を見るたびに指示していました。
しかし、これからは社員の期待像がハッキリしたから、評価シートの中の 「やるべきこと」 を中心に指導すれば良いのです。
そうすると、社員の心はこんな気持ちになります。
「私たちの期待像がハッキリしたので、とても仕事がやりやすくなりました。これからは、この期待像を目指して頑張ります。ありがとうございます」
「人事制度の仕組みづくり」 で社員の成長と業績向上の支援をいたします。
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近藤経営労務事務所
社会保険労務士 近藤 昌浩