期待成果の評価要素は、一般的に次の通りです。
〇売上
〇利益
〇生産性
どの評価要素であっても、評価基準は苦労するところです。
できれば、絶対値(数字)で表現したいところですが、
業種によっては難しいこともあります。
例えば、営業所や店舗が複数ある企業では悩んでいるでしょう。
営業所ごとに目標売上高は違いますから…。
そこで、目標達成率による評価になります。
5点 100%以上
4点 98%以上
3点 96%以上
2点 94%以上
1点 94%未満
評価基準ごとの差は、1%だったり、2%だったり様々です。
この格差は、基本的には前年の達成率が重要資料です。
こうあって欲しいという格差は参考程度にしてください。
「評価基準の5点を110%以上としたい」 という質問も多いです。
「105%はどうか」 など、100%を超える程度はいろいろありますが、
必ずといっていいほど頻繁に出る質問です。
私の答えは、こうです。
評価基準の5点は、『100%以上』 という表現以外あり得ません。
なぜなら、我が社で確認された、成果を上げる重要業務があります。
それは 「どこまで遂行するか=どんな優れたやり方か」 ということまで明らかになっています。
つまり、
その重要業務を完全に遂行したら達成できるというものが、現在考えられる最高の目標です。
誰もが目標にすることができる目標です。
それ以上も可能ですが、
現在は、それを達成するやり方=重要業務が明らかになっていません。
「やればできる」 という声が聞こえてきそうです。
確かにそれはそうです。
近い将来には実現可能でしょうが、
現時点においては、どんな重要業務をやればその目標を実現できるのかを説明できません。
目標を冷静に判断して考えたのであれば、
今期は目標を100%達成できれば、5点としたいものです。
お気軽にご相談ください。
近藤経営労務事務所/新・人事制度研究会
社会保険労務士 近藤 昌浩