人材育成・組織づくりのヒント / お知らせ
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作成日:2018/01/16
評価シートの 「重要業務の評価基準」 がまとまらない場合の解決方法



 正直に告白します。
私が訪問指導している顧問先で、一番苦労するのがこの評価基準づくりです。

成果を上げる重要業務は特定できても、
この重要業務の優れたやり方を明らかにすることは苦労します。



この優れた仕事の仕方を鮮明にすることが難しい理由は、たった1つです。

  ○成果を上げている優秀な社員に聞いても、
    はっきりした答えが返ってこないことです。
     (理由は様々ですが…)

  ○その上司である管理者に聞いても、
    これまたその優れた仕事の仕方がハッキリしないのです。
     (少々不安があります)



つまり、
会社の中で高い成果を上げている優秀な社員が、なぜ優秀なのかが分からないのです。
これがたった1つの理由です。

ここで、評価シートづくりをストップさせてしまう会社があります。
これはいけません。

評価シートがなければ評価できません。
評価できなければ、的確な指導はできません。

業績は向上できません。
それは困った、と思われるかもしれませんが、全然困ることはありません。



評価シートの重要業務の評価基準を次のようにつくってください。

  5点 : その業務を他の模範となる優れたやり方で実行しており、
              他の社員にも教えていた。

  4点 : その業務をほぼ優れたやり方で実行していた。

  3点 : その業務を実施していた

  2点 : その業務をやったりやらなかったりしていた。

  1点 : その業務をやっていなかった。



評価シートの重要業務区分の評価要素の評価基準は、これで統一させてください。
現在も評価がまとまらない方は、これで空欄を埋めてください。

5分くらいで記入は終わります。

  「そんないい加減な。それでは自己評価も、上司評価もできないぞ」

いいえ、大丈夫です。
それは評価決定会議でその内容を確認してください。

ハッキリしない優れたやり方は 「只今不明」 としておきます。
これから、明らかにすればよいのです。



それくらいの完成度でスタートしてください。
そうしなければ、今日も社員を指導するときに、ひとつも具体的な指導ができません。

評価シートができない、評価基準ができないからと言って、
部下の指導を休むわけにはいかないのです。

そうお考えになりませんか。

人事制度は完璧につくってから導入するのではなく、
導入・運用しながら100%の品質を目指すのです。



最初に分かる範囲内(大体の品質)で始めて、徐々に品質の向上です。
この順序を間違えないでください。

「では、いつになったら、その 『優れた仕事のやり方』 が分かるのか」

この疑問にも、お答えしておかなければなりません。
それはプロセス指標を使って達成管理の中で判明します。

  ○プロセス指標が高い社員

  ○プロセス指標が低い社員

この違いが、まさにその 「仕事のやり方」 の違いを明らかにしてくれます。



このプロセス指標は、
基本的に毎日、報告されることになりますので、その違いは1週間以内に判明します。

いや、明らかにすべきです。
プロセス指標が高い社員に聞いてください。

上司  「君のこのプロセス指標は高いですが、どうしてこのように高いのですか?」

社員  『そうですか。私は毎日、同じように繰り返しているだけですけど…』

上司  「その毎日繰り返しやっていることを教えてください」



今日やったことを聞くのですから、答えをまとめるのにそんなに時間はかかりません。
その話を聞きながら、優れた仕事のやり方を分析してください。

   「あ〜、これだな」 というところに行きつきます。

   「(なぁ〜んだ)そういうことか」 
      ※( )は、心の中でつぶやいてください。 決して口に出さないように。

同じ会社の社員がやっていることですから、
それを聞いて、開いた口がふさがらないほど驚くことは3%未満です。

そういうものです。
そういうことが、やられていないために成果が上がっていないのです。

これが実情です。
この分析の過程で多くの会社が気付きます。

成果の上がっていない社員に、成果を上げさせることは思ったほど難しくないと…

   「やるべきことを優れたやり方で実施させる」

これだけです。
それによって、どのくらい全体的な成果が向上するか、想像に難くないでしょう。

だから、私は申し上げています。
「社員を成長させる仕組みをつくれば、業績は向上する」 と。





「人事制度」 で、社員の成長 業績向上 の支援をいたします。
お気軽にご相談ください。

近藤経営労務事務所
社会保険労務士・人事コンサルタント
近藤 昌浩

 







 

 

 

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