人事制度は本当に必要なのでしょうか。
その上、「簡単につくれ」 と言われても最初は苦労します。
そのため、人事制度をつくる途中で挫折するケースも少なくありません。
それは、人事制度をつくった後での運用のメリットが分からないからです。
そのメリットは限りなく大きいのです。 そのメリットを紹介しましょう。
会社で常に頭を悩ますものにクレームがあります。
「お客様からのクレームはダイヤモンドの原石である」
「大事に扱って磨けばピカピカのダイヤモンドになる」
「クレームの上手な対応により、顧客満足度を高める」
と言われています。
しかし、重要なことは同じクレームを発生させないことです。
そのほうが顧客満足度の高い会社であることは間違いありません。
そんな会社に飛躍するか、しないかの大きな違いが1つあります。
それは、クレーム発生時に同じクレームが発生しないよう 『仕組み』 をつくるかどうかです。
クレーム解決を組織的にどう対応するかということを決めている会社は強くなります。
個人の問題だと捉えている会社はいつになっても強くなれません。
「同じクレームを2度と発生させるな」。
これでは組織的な解決にはなっていません。
別の社員が同じクレームをもらうことになります。
こんな状態では、組織的にピリピリして、ネガティブな雰囲気になってしまいます。
あなたも1度や2度の経験があるでしょう。
人事の問題も同じです。
あなたは何故、人事制度をつくろうと考えたのでしょうか。
人事に関しての問題が発生したから、または、発生しそうだから、解決手段として人事制度をつくろうと考えたのではありませんか。
では、人事に関する問題にはどんなものがあるでしょうか。
@ 当たり前のことが徹底できない
A 規則が守られない
B 意欲のない社員が定着している
C 期待していた社員が退職してしまう
D 社員の成長が鈍化している
E 望ましい人材が入社しない
F モチベーションが高まらない
G 成果が上がらない
例えば、Cの問題の場合は、
優秀であり、今後大いに期待していた社員が、突然 「辞めたい」 と言ってきました。
さあ、大変です。
幹部・管理者、そして社長までもが、この社員の引き止めに多大な時間を浪費することになります。
この問題解決が場当たり的に行なわれていると、退職・退職撤回のどちらの結果になっても弊害が生じます。
これは全ての会社で経験済みのはずです。
大体、人事の問題は根本的な原因がつかみにくいので、本質的な解決は難しいのです。
お客様なら本当のことを言ってくれるけど、社員は本当のことを言ってくれない場合が多いのです。
辞めると決心をして、立ち去る社員の場合は特にそうです。
だからこそ、2度と 「今後期待する優秀な社員が辞めない」 ように仕組みをつくることです。
そして、社員が 「辞めたい」 と言ってきたら、組織的には 「あーそうですか」 とならなければなりません。
我が社の問題点を丁重に拝聴するだけです。
そのつど表面的な解決をしようとするから人事が複雑になるのです。
そして、「今後も活躍が期待される優秀な社員が定着する仕組み」 を更にブラッシュアップすることです。
では、なぜ 「今後も活躍が期待される優秀な社員」 が辞めたいと言ってきたのでしょうか。
@ 上司と合わない
A 評価(=処遇)に不満がある
B 賃金が良くなかった
C 仕事にやりがいを感じなかった
D 自分に合った仕事を見つけたかった
E 会社や業界の将来に不安を感じた
F 上司のマネジメントに不満がある
と、いろいろあるでしょう。
一番多い原因がAです。
自他ともに評価されていると思っているのに、会社から本当に評価されているとは考えられない。
少なくとも結果としての処遇を見る限りは、高い評価を受けているとは思えないのです。
上司の言動からしてもそうです。
だから、「自分をもっと評価してくれる会社で挑戦したい」 となるのです。
つまり、社員を評価する仕組みがないのです。
評価は難しい、こんなことを言っている場合ではありません。
評価の仕組み=評価制度をつくることが急がれます。
「人事制度=仕組みづくり」 の支援をいたします。
お気軽にご相談ください。
近藤経営労務事務所
社会保険労務士 近藤 昌浩

作成日:2013/01/16
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