人材育成・組織づくりのヒント / お知らせ
人材育成・組織づくりのヒント / お知らせ
作成日:2013/05/01
人事制度を構築する上での 「賃金制度づくりの基本」   5/6



 今回は、その5回目です。

次に簡単にすることです。
我が社において、能動的に賃金を上げることのできる種目を絞り込みます。
まずは大枠から検討しましょう。

  A.基本給
  B.諸手当

Bの諸手当の種類と割合は、減少させていくことです。
諸手当は社員の状況に合わせて支給するものですが、既にその役割は終わっています。

第一、諸手当が充実している会社だから良い会社だと言われること自体、おかしいと思わねばなりません。


自分の能力を向上させ、成果を上げなければ基本的に賃金は増えない。
その現実を知らせることです。

これは、優秀で今後も活躍を期待される社員を定着させる仕組みともいえるのです。
具体的に基本給の説明に入りましょう。

基本給は次の体系が一般的です。

 

 基本給

 属人給

 年齢給

 勤続給

 仕事給(評価給)

 成長給、職能給、能力給


賃金制度がまだ未整備だったころは、この属人給は意識していたけれど金額は曖昧でした。
賃金制度づくりの必要性が生じ、外部へ委託したり、自ら研究して作成しました。
ほとんどが大企業の事例が参考です。

ところが、大企業はこの属人給の割合の引き下げに20数年以上も前から取り組んでいました。
そんなエピソードは表に出ないので過去の事例が基になり、属人給のウエートが大きくなってしまったのです。


最初はこれが正しい賃金制度だと思っていたのですが、運用してみると現状に合わないのです。
例えば、26歳の社員が

  〇 年齢給の昇給  5,000円
  〇 勤続給の昇給  1,000円
  〇 成長給の昇給  1,000円

という会社があったら、社員はどういう考え方になるでしょうか。

自分の評価を上げようと思うでしょうか。
もし、評価が低くて成長給が昇給0円でも、年齢給と勤続給で6,000円は自動的に昇給するのです。

とんでもない決め方です。
賃金制度がないときに、こんな昇給の仕方をしていた社長が1人でもいたでしょうか。
いるはずがありません。


年齢が1つ増えたから、勤続年数が1年増えたから、賃金を増やしたのではありません。
評価が高くなったからです。

それを間違った賃金制度をつくったために、社員の向上心を失わせてしまったのです。
「これではいけない」 と思ったら、前述の例を次のように改定することです。

  〇 年齢給の昇給  1,000円
  〇 勤続給の昇給    500円
  〇 成長給の昇給  5,500円

(現在、年齢給の昇給は35歳前後でストップ、さらには50歳位から減額するという会社も増えてきています)
これなら納得できるでしょう。


この昇給も、近年中に次のようにしなければなりません。

  〇 年齢給の昇給      0円
  〇 勤続給の昇給      0円
  〇 成長給の昇給  7,000円

これを見た社員は、「ああ、会社に長く勤めただけでは賃金は増えないんだなあ」 と理解することになります。

まずは、基本給の属人給と仕事給の割合を変えましょう。
この割合の検討はモデル賃金で行うことになります。


基本的には次の点を検討します。
モデル賃金上で属人給の割合が半々になるのは何歳でするか、ということです。

つまり、賃金を増やすには成長給を増やすしかない、という年齢を何歳にするのかです。
いつまでも属人給の割合が大きいと、評価による差がつけられません。

一般的には35歳位以降が実力や成果に大きな差が出てくるので、それに合わせて賃金カーブを設計します。


次号に続きます。


「人事制度の仕組みづくり」 で業績向上の支援をいたします。
お気軽にご相談ください。


新・人事制度研究会/近藤経営労務事務所
          社会保険労務士
近藤 昌浩






 

メールアドレスをご入力ください。
無料メルマガ
強い会社を作る人事・労務情報
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
   他では得られない情報を、
  あなただけにご提供します。

最新の内容は、こちらをクリック! 
「まぐまぐ!」 のメールマガジンで、
「強い会社を作る人事・労務情報」
を毎月2回 提供しています。




無料メルマガ

無料メルマガの登録
「まぐまぐ!」 のメールマガジンで、

「強い会社を作る人事・労務情報」
を毎月2回 提供しています。





■マネジメントの役割が変わった
時代に合ったマネジメント
■ 組織風土を改善するには
好ましい職場環境にしましょう
■経営課題解決の目標管理
個人目標を考えることから始める
■ 採用の失敗、どうする?
採用面接での人物判断は難しい
■
 けしからん大きな狼
デフレ不況から脱却するヒント
■優秀な社員とは?
我が社の優秀な社員像を明確に
■ 1億円のアイディア
多忙で重要業務がおろそかに
■ 時間外労働に必要な手続き
36協定を届出ていますか?
■ 未払い残業代請求の問題
残業代を請求される企業が急増
■
ホーム・介護事業の皆様へ

通常の会社とは少し違う難しさ
■ 労働・社会保険の基礎知識
入社・退職・病気・労災の手続き
■マネジメント力で定着率アップ
定着率はマネジメント力が左右

■ 社員の成長の分析の仕方
社員を育成する基になります
■ 人財成長と事業拡大のバランス
社員の成長が組織の拡大に
■ 労働分配率を改善する
1人当りの収益拡大の分析
■ 年次有給休暇の計画的付与
以外に会社が知らないメリット
■管理者の昇進・昇格は?
昇進・昇格基準をオープンに
■ 人件費総額管理を始めよう
全社員で昇給・賞与原資を確認
■ どんな成長を目指すのか
ミッションを見直す時期

お問合せ
社会保険労務士 近藤昌浩
近藤経営労務事務所
〒818-0072
福岡県太宰府市青山2丁目16番10号
 
TEL: 092-920-2108
 FAX: 092-920-2109
メールでのお問合せ