作成日:2013/08/16
人事制度づくりを成功させよう 6/6
その優先順位の決め方は、世界共通です。
次の2つの基準で決めます。
○緊急性
○重要性
そこで、人事制度づくりという業務を考えてみましょう。
人事制度づくりは、社員を成長させるための仕組みづくりです。
つまり、改善業務の1つです。
マネジメント業務の中でも改善業務の重要性はかなり高い置にあります。
ところが、緊急性は低いです。
人事制度がないからといって、すぐ経営上の支障が出る訳でもありません。
だから、先送りになるのでしょう。
では、まだ人事制度が出来ていないという場合、本当に問題がないかというと、そうではありません。
実は、人事上の問題が生じることになるのです。
そして、その人事上の問題処理に莫大な時間を費やすことになります。
この 「改善業務」 と 「問題処理」 は、相関関係にあります。
「改善業務」 が進んでいる会社は、「問題処理」 の時間が少なくて済みます。
逆に 「改善業務」 が進んでいない会社は、「問題処理」 の時間が組織的に多くなっています。
どちらの業務に時間をかけるべきかは敢えて答える必要もないでしょう。
余談になりますが、一度クレームが発生したら、そのつど業務を改善している会社はクレーム処理の時間が少なくなります。
このことは組織運営上の経験則です。
お気軽にご相談ください。
新・人事制度研究会/近藤経営労務事務所
社会保険労務士 近藤 昌浩
