毎月、多くの会社では何らかの会議が開催されています。
しかし、“どうも上手に運用されているとは思えない” という感想を漏らす経営者が多いのです。
特に、現在のようになかなか設定した目標が実現しづらくなっているときには、そのように感じています。
そこで、まず業績を評価する会議の ゴール について考えてみます。
例えば、業績会議であれば、
そこに出席したメンバー全員が元気になり、「ようし、やるぞ」 という気持ちになることが大事です。
すべての社員が同様ですが、「ようし、やるぞ」 という気持ちになる時は、
@業績を上げるやり方が明確になる(知る)
Aそのやり方が理解できる(分かる)
B自分にも実現可能である(出来る)
と、なった時です。
この時には、黙っていても内側から意欲がふつふつと湧いてきます。
会議の全メンバーが、この状態になることが ゴール です。
ところが、会議が終わった時に 「フー」 とため息が漏れ、元気を失っているようであれば、会議開催の意味はありません。
あなたの会社の会議はどうでしょうか。
もし、会議の終了直後に暗いイメージがあるのであれば、次のような進め方をしているはずです。
それは、発言者に問題があります。
○会議の議長・・・・・・業績の低いメンバーを叱る
「どうして、こんなに業績が低いんだ」
○業績の低いメンバー・・・・・・業績の低い理由に対し、言い訳をする
「この業績の低いのは、私の責任ではありません」
これでは、会議は責任追及の場となります。
このようなことは、日常のマネジメントで解決しておかねばなりません。
会議の場では、業績評価の中で明らかになった “優れた仕事の仕方(重要業務のやり方・コツ)” を明確にすることです。
そして、“やるべきこと(重要業務)” を上手なやり方をすれば、“業績(成果)が向上する” ことを “オープン” にすることです。
これが一般的にいうところの “情報の共有化” です。
「業績(成果)を上げろ」
ではなく、
「業績(成果)を上げる重要業務を優れたやり方でやろう」
です。
この発言内容が、毎月毎月の各種会議の中で繰り返されることです。
このように考えると、この発言内容が毎月、まったく180度も異なることは考えにくいです。
では、評価シートがあるとどのように会議が変わるでしょうか。
毎月のその成功事例は、まずは評価シートの中の重要業務で確認するということになります。
成長シートの構成は次の通りです。
成果 = 重要業務 × 知識・技術 × 勤務態度
つまり、成果をどうやって向上させたら良いかは、評価シートに明記されています。
この具体的な内容を確認する場が、会議という位置づけです。
「A君、先月はずいぶん業績を向上させましたね」
「評価シートの中のどの重要業務がポイントでしたか」
「具体的に発表して下さい」
この発表の後、他のメンバーから質問してもらってください。
質疑応答があると、さらにその内容に対する理解が深まります。
最後に議長はそのポイントをまとめて下さい。
そのとき、出席者の目が輝いていたら、会議は大成功です。
明日から、業績は向上します。
このように評価シートを活用した会議は、毎月のテーマがコロコロ変わることはなくなります。
「明日、何を話そうか」
と悩んでいる方は、会議の運営の仕方を根本から見直してください。
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新・人事制度研究会
社会保険労務士 近藤 昌浩