この重要業務の特定化で悩んでいる方も随分と多いようです。
私は通常、
1つの成果項目に最大3つ以内で重要業務を特定するようにお話しています。
この絞り込みがなかなか出来ないという皆さん、これはいつもの通り簡単です。
皆さんの会社の高い成果を上げている社員を分析することだけで良いのです。
「彼(優秀な社員)は、何(重要業務)をやっているのだろうか」
具体的には、前回、12月1日発行の
「重要業務が明確にならない」 で書き出した重要業務を、
その優秀な社員に示して聞くことです。
「この中で一番優先すべき重要業務はどれですか」
そして、成果の上がらない社員にも聞いてください。
「この中で、重要だと思っているけどやっていない業務はどれですか」
これならすぐに出来ます。
簡単でしょう。
もちろん、この段階では仮説です。
本当のところは実際に社員(特に成果の上がっていない社員)に実行させて
結果を見なければなりません。
しかし、
今までと違い、特定の重要業務に集中するのでその真偽は早晩わかります。
「そんな、それでは心配で仕方ない。夜も眠れない」
そうでしょう。
そのため達成管理をするときに、プロセス指標を設定してもらったのです。
それにより、日々その状況を把握できるようにするのです。
○プロセス指標が変化
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○成果指標が変化
会社によっては、目標達成率や売上進捗率を使っているケースがありますが、
これでは心配は払拭できません。
理由は目標達成率等が良いからと言っても、
必ずしも重要業務(やるべきこと)がやられているとは限らないからです。
やはり、安心できるのは重要業務をやって成果を上げているときですね。
この重要業務の特定化をするときに、しばしば次の質問があります。
「当社には特別に成果を上げている優秀な社員はいません」
「そのため、その特定化ができないのです」
これは現実的にはあり得ません。
絶対存在します。
しかし、視点は変える必要があるかもしれません。
それは、現在の社員の中に目を向けるのではなく、
優秀な社員だったため、現在は管理者に任命されたか、
または、
その対象が社長かもしれません。
そうでなければ、会社が成長発展するはずがないからです。
「人事制度」 で、社員の成長 と 業績向上 の支援をいたします。
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近藤経営労務事務所
社会保険労務士・人事コンサルタント 近藤 昌浩